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「午後5時から始める糖質制限」

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糖質制限と美容・健康

おしえて、先生!

糖尿病は脳疾患にも影響する?

糖尿病は脳疾患にも影響する?

監修 医師 はしぐち脳神経クリニック 院長 橋口 公章(はしぐち きみあき)

糖尿病は脳疾患にも影響する?

ねえ、きっつん、とーにょーびょーってコワイ病気なんだよね?

あー怖いさ。気付かないうちに進んじゃうからな。

じゃあ、ある日突然!みたいなコワイことになっちゃったりするの…💦

どうやら糖尿病は「脳」にも影響するらしいから、そんなリスクもあるかもだぞ。
詳しくは脳の専門家の橋口先生に聞いてみようぜ。せんせーい、このメタボたぬきに糖尿病と脳の病気の怖さを教えてあげてくださーい!

検診や検査で医師から「血糖値」の指摘を受けた方は、食事や生活習慣を今一度見直してみましょう。高血糖は脳の病気にも影響します。そしてご存じのとおり、脳の病気はとても怖い病気です。ですが日々の積み重ねで、将来的な脳疾患のリスクを軽減させることも可能です。

糖尿病の「第4の合併症」、脳梗塞。

内臓障害や神経障害だけではない糖尿病の怖さ

めたぬき、きっつん、こんにちわ。「糖尿病と脳の病気の関係」について聞きたいんだね。その前に少し糖尿病についてお話をしますね。

今や日本人の約2000万人、約6人に1人が糖尿病あるいはその予備軍といわれるほど、糖尿病は私たちの身近にある病気です。自己免疫よって発症する「1型糖尿病」と、遺伝的な要因や生活習慣が原因で発症する「2型糖尿病」の2種類がありますが、糖尿病患者の大半の方は糖質の摂り過ぎや運動不足といった生活習慣に原因があると言われています。

そしてこの糖尿病の怖さは「サイレントキラー」ともいわれ、初期ではまったく自覚症状が表れないところにあります。ですが進行すると、やがて糖尿病の3大合併症と呼ばれる腎臓の機能が低下する「糖尿病腎症」、視力が低下する「糖尿病網膜症」、感覚の異常などを引き起こす「糖尿病神経障害」のリスクが高まります。そして近年では「脳梗塞」がその「第4の合併症」といわれるようにもなっています。

脳梗塞や脳卒中に高リスクな「糖尿病」。

高血糖が続くと、脳の血管にも影響が

糖尿病の人の脳梗塞の発症リスクは、血糖値が正常な人に比べて男性で2.2倍女性で3.6倍にもなります(※)。人の活動において欠かすことのできないエネルギー源としてのブドウ糖ですが、血糖値(血液中に含まれるブドウ糖の濃度)のコントロールがうまくいかなくなると、血液中で糖が血管を破壊して動脈硬化を起こすようになります。特に脳や脳につながる血管がダメージを受けやすく、脳の血管の一部が狭くなったり、血栓が詰まったりして、血液が流れなくなり脳梗塞のリスクが高まります。また、血管がもろくなって脳出血を引き起こしやすくなり、脳卒中の原因にもなります。

(※)国立研究開発法人 国立がん研究センター「多目的コホート研究」による、40歳~69歳の男女約3.6万人を対象とした調査研究。

「糖尿病」を予防し、脳疾患リスクを軽減するために。

脳梗塞や脳卒中リスクは予防もできる

糖尿病(予備軍含む)と診断されたら、糖質制限カロリー制限等の食事管理を継続する必要があります。あるいは例えそのような診断をされていない場合でも、糖尿病のリスクを防ぐことが、脳梗塞や脳卒中の予防につながることをまず理解しておきましょう。

その際、「食べたいものが食べられなくなる」と思われている方もいらっしゃるようですが、最近では食事療法の考え方や様々な商品の開発が進んでいます。食品と血糖値との関係についてしっかりと勉強すると、血糖値がよほど悪化している場合を除いて、食べ方の工夫次第では「全く食べてはいけない食品は限られる」といえる実情にあります。糖質やカロリーのコントロールを容易にする、さまざまな商品やサービス、あるいは調理法や情報等が数多くあります。上手に活用しましょう。なぜなら糖尿病に対しては、日常的な継続ができなければ治療も予防も効果が期待できないからです。

血糖値コントロールには適度な運動も有効

また、肥満が解消されること、つまりダイエットも血糖値の改善につながります。食事のコントロールに併せて、適度な運動を生活のなかに取り入れるようにしましょう。これまで血糖値の改善には有酸素運動が効果的とされてきましたが、近年の研究では筋肉が糖を消費するため、筋トレも血糖値コントロールに効果があることが分かっています。ただし、投薬治療を受けている方は、低血糖を起こす危険性もありますので、必ず医師に相談の上でトレーニングを行って下さい。

厚生労働省の以下のサイトでは、糖尿病のことを詳しく説明しています。参考にされて下さい。

厚生労働省 e-ヘルスネット 糖尿病

糖質制限ダイエットは、主食(炭水化物)の見直しからはじめよう

毎日食べるごはんだから。続けることが何より大事だから。

私たちの日常の食生活で、最も多くの糖質(炭水化物)を摂取しているのは、ごはん、パン、麺といった「主食」からです。その主食の「ガマンしない、ムリしない」糖質とカロリーのコントロールが、糖質制限やダイエット成功のカギを握っていると言えます。

お茶碗1杯、レタス約半玉分の「食物繊維」を含む、GI値を抑え、「糖質とカロリーがカット」されたこんなお米もあります。

関連記事:糖質だけ気にしてもダメ?『GI値』そして今注目の『GL値」って何? 

脳の病気ってマジでこわいから、もうボク、明日から何も食べないようにする…💦

あのな…。まずは血糖値の検査からやってみな。

(♪)じゃあ、検査結果に問題なければ、またお腹い~っぱい食べていいんだね♪

・・・やっぱり明日から一生何も食べない方がいいな…。

監修

橋口 公章(はしぐち きみあき)

医師

はしぐち脳神経クリニック 院長 橋口 公章(はしぐち きみあき)

福岡生まれ、福岡育ち。

九州大学医学部卒業。医学博士。

脳神経外科専門医、日本脳卒中学会専門医、日本てんかん学会専門医、日本定位・機能神経外科学会機能的定位脳手術技術認定、迷走神経刺激療法資格認定、日本小児神経外科学会技術認定医。

人との繋がりを大切にし、福岡および周辺地域の患者様の脳神経外科治療に尽力している。

1999年 九州大学医学部付属病院研修医(脳神経外科)
2001年 下関市立中央病院医員
2006年 九州大学病院脳神経外科医員
2006年 九州大学病院救命救急センター助手
2007年 九州大学病院脳神経外科医員
2008年 九州大学病院脳神経外科助教
2011年 飯塚病院脳神経外科医長
2014年 九州大学病院脳神経外科病棟医長
2015年 九州大学病院脳神経外科講師
2017年 はしぐち脳神経クリニック開院


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