ねーねーきっつん。ボクみたいなメタボたぬきは「とーにょーびょー」になっちゃうの?
そだねー、メタボなたぬきは間違いなく糖尿病に、なるだろーねー
(クスクス)
え~!え~!ホントに~💦!?
ま、これからのめたぬーの心がけ次第だな(クスクス)。糖尿病に詳しい工藤先生の話をよーく聞いときな。せんせーい、お願いしまーす!
糖質制限と糖尿病予防って関係あるのでしょうか?ダイエットと生活習慣病だから、一見かけ離れた感じもしますが…。今回も専門の医師が解説します。
糖尿病患者の9割は生活習慣と「糖質の摂取量」が原因!
糖尿病ってどんな病気?
めたぬき、きっつん、こんにちは。今回は、糖尿病と糖質の関係性についてお話していきますね。今や日本人の6人に1人が糖尿病あるいは予備軍といわれているほど、糖尿病は私たちの身近に存在する病気です。自己免疫よって起こる「1型糖尿病」と、遺伝的な要因や生活習慣が原因で発症する「2型糖尿病」の2種類がありますが、糖尿病患者の9割は糖質の摂り過ぎや運動不足といった生活習慣が引き金になっているといわれています。ずばり、糖尿病になる原因の多くは「糖質」であると言っても過言ではありません。

では、なぜ糖質の摂り過ぎが糖尿病を引き起こすのでしょうか。
糖質を摂取すると血中のブドウ糖が増え、血糖値が上昇します。これを下げるために、体は膵臓から「インスリン」を分泌しようとするのです。ところが、日常的に糖質摂取量がオーバーしていると膵臓が力尽きてしまい、インスリンが正常に分泌されなくなってしまいます。その結果、血糖値がコントロールできなくなって糖尿病になってしまうというわけです。糖尿病は、一度なってしまったらもう治すことはできません。だからこそ、糖質と正しい付き合い方をして健康な状態を維持することが大切なのです。
「食後の急激な眠気」「体がだるい」糖尿病の簡単チェック方法
糖尿病=血糖値が高いというイメージがありますが、健康な人であっても食後は血糖値が高くなるものです。しかし、健康な状態であれば140mg/dLで止まり、しばらくすると70~110mg/dLまで戻ります。問題は、140mg/dLよりも大幅に高くなり、食後しばらくたっても血糖値が下がらない場合で、この状態がずっと続く人は「糖尿病」です。この他、糖尿病かどうかの基準は、現状、下記のように定められています。

上記の症状が当てはまる場合は、糖尿病の可能性があります。しかし、糖尿病は「サイレントキラー」とも呼ばれ、初期では自覚症状が全く表れないことが多いのです。そのため、気づいた頃にはだいぶ進行していたというケースも少なくありません。もしも「体重が増えた」「疲れやすくなった」「親類に糖尿病患者がいる」といった場合は「ブドウ糖負荷試験」を受けることをおすすめします。
また、血糖値が正常だったからといって100%安心できるわけではありません。なかには「血糖値スパイク」という状態になる人もいます。血糖値スパイクとは、食後の血糖値が急上昇と急降下を起こす状態のことをいいます。この血糖スパイクが血管にダメージを与えて、様々な合併症を引き起こします。食後の短時間で血糖値が急激に上がったり下がったりするため、検査時には正常に戻ってしまって発覚しない人もいます。もしも、頻繁に食後の急激な眠気を感じるようになったら血糖値スパイクを疑って、医師の診断を仰ぎましょう。血糖値の急上昇を押さえる「GI値の低い食品」も知っておきましょう。


関連記事:糖質だけ気にしてもダメ?『GI値』そして今注目の『GL値」って何?
世にも恐ろしい糖尿病
心筋梗塞や脳卒中、歯周病など糖尿病患者が併発しやすい病気

糖尿病が恐ろしいのは、さまざまな合併症を引き起こしやすくなるからです。糖尿病が進行してしまい、失明した人や手足を切断せざるを得なくなった人もいます。人工透析をしている人は、日本では約34万人いるとされています。これは糖尿病の三大合併症といわれる「糖尿病網膜症」「糖尿病性腎症」「糖尿病性神経障害」が引き起こした結果です。この他にも、心筋梗塞や脳卒中、歯周病といったあらゆる病気にかかるリスクが高くなります。また、糖尿病患者はそうでない人と比べると、平均寿命が10年短いというデータもあるくらいです。まさに、糖質の過剰摂取は「百害あって一利なし」ということが分かりますね。
関連記事:「糖尿病の原因は糖質?」日本人は糖尿病になりやすいって本当なの?
糖質制限ダイエットは、主食(炭水化物)の見直しからはじめよう
毎日食べるごはんだから。続けることが何より大事だから。

私たちの日常の食生活で、最も多くの糖質(炭水化物)を摂取しているのは、ごはん、パン、麺といった「主食」からです。その主食の「ガマンしない、ムリしない」糖質とカロリーのコントロールが、糖質制限やダイエット成功のカギを握っていると言えます。
「糖質とカロリーがカット」され「GI値が抑えられた」、こんなお米もあります。お茶碗1杯、レタス約半玉分の「食物繊維」が含まれています。もちろん、グルテンフリーです。
「17時から糖質制限」で糖尿病リスクを低減!

いうなれば、血糖値を上げないようにすれば糖尿病も防げるというわけです。そのためには、運動や野菜を多めに摂るなどの方法がありますが、おすすめは糖質の多い食品を食べ過ぎないようにすること。ただし、ストイックになり過ぎてはいけません。初めのうちは「健康のために!」と頑張れるかもしれませんが、あまりにも糖質を制限し過ぎると、脳はストレスを感じるようになってしまいます。
結果「もう我慢できない!」と甘いものや炭水化物を”ドカ食い“してしまい、血糖値を急激に上げてしまいかねないのです。大切なのは血糖値が上がらない生活習慣を身につけること。例えば「夕飯だけ糖質をセーブしよう」というように、緩いところから始めるとストレスなく糖質制限に挑戦でき、効果を発揮できるでしょう。「午後5時から糖質制限」という言葉を覚えておけば、血糖値コントロールやダイエットの成功に一歩近づけると思いますよ。
糖質制限ダイエットに励む皆さん、がんばってくださいね!
ほっ…。ボクはまだ自覚症状はないから大丈夫みたいだね…。
あまーい!気付いたときには手遅れになっちゃうぞ!
じゃあボクも「今より体重が増えたら」気を付けなくちゃだね!
自分のメタボが分かってない…。いろんな意味で自覚症状が足りないみたいだな…。

監修

医師
工藤内科 工藤 孝文
内科医・糖尿病内科医・統合医療医・漢方医。
福岡大学医学部卒業後、アイルランド、オーストラリアへ留学。現在は、自身のクリニック:みやま市工藤内科院長として「世界一のかかりつけ医」を目指して、日々、地域医療に力を注いでいる。
専門は、糖尿病・高血圧・脂質異常症などの生活習慣病、漢方治療・ダイエット治療など。「患者さんに寄り添い、心と体を整える」をモットーに診療を行っている。
NHK「あさイチ」、日本テレビ「世界一受けたい授業」、フジテレビ「ホンマでっか!?TV」などテレビ出演多数。また、著書は50冊以上におよび、Amazonベストセラー多数。著書:アスコム「やせる出汁」は15万部突破のベストセラー。
日本内科学会・日本糖尿病学会・日本肥満学会など多くの学会に所属。
2021年5月から開始となったYouTube『工藤孝文のかかりつけ医チャンネル』を開設。
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